ストックとフロー三題噺、その3。告白します。私は『情報共有』と称して一斉同報的メールを送りまくられるのがどうも苦手です。

むかしむかし、ロータス ノーツを布教していたころ、よく『3つのC』というマントラを唱えていました。『3つのC』すなわち『 Collaborate, Communicate, Coordinate(順不同)』。

  • Collaborate は共有の心。共有したい情報を共有場所(Repository)にアップデートしながら溜めておいて、いつでも必要なときに見渡したり(View)、探したり(Search)して、引っ張り出せる(Pull)ようにするべし。これすなわち文書データベース
  • Communicate は伝達の心。相手になにかして(Action)もらいたいタイミングで、そのきっかけ(Trigger)になるように、共有場所にある必要な情報への参照(Link)を添えて送りつけて(Push)知らせる(Notify)べし。これすなわち、電子メール
  • Coordinate は調整の心。定型業務(Workflow)は、情報の蓄え方(Stock)と流し方(Flow)のパターンとルール(Business Logic)を仕組みとして自動化(Program)して、スムーズに流れるようにすべし。これすなわち、スクリプティング

「ホワイトカラーが情報をやりとりする知的生産を助けるには、この3つのCを実現するための技術要素として、文書データベース、電子メール、そしてそれらをシームレスに組み合わせることができるスクリプティング環境がが必要です、だから、それを備えているクライアント/サーバー型統合環境であるロータス ノーツを買ってください」というのが当時の主張なんだけど、まあ、時代や世間の情報環境もずいぶん変わって私も十分オトナになったので、ノーツを買ってくれとは言わないよ(エンタープライズITのアスベストとか言われてるしね)。でも、このマントラは今でもとても有効だと思ってる。メールは情報を“共有”するツールじゃなくて“伝達・告知”するツール。だから、頼むから『情報共有』と称して一斉同報メールを送りつけるのは、やめてくれ。

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