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iPhone 3G
iPhone が発売されました。買いましたか?
行く先々で「樋口さん、買うんですか?」と聞かれるたびに「買うか買わないかの問題じゃない。いつ、どこで、どのように買うかが問題なのだ。」と公言してきた不肖ヒグチですが、昨夜の深酒が災いして目が覚めず、早朝に表参道に並ぶことはかなわず。Twitter に刻々と流れる現場からの状況報告を眺めながら、まだ少しは可能性がありそうな有楽町ビックカメラに行こうとする途中で、ソフトバンク蒲田が入っている蒲田駅の東急プラザに待ち行列がなかったので急遽予定変更。
無事、16GB 白をゲットして参りました。DoCoMo からの MNP です。さようならMOTORAZR

報道などでは熱狂的な行列をニュースとして取り上げながらも、「熱狂的なのは一部のマニアさんで、一般の人がぼんぼん買うものじゃない」という見方を紹介してバランスを取っているようですけど、そこはポイントではないと思うな。別にメジャーな人気商品になりそうだからという理由で買っているんじゃありませんもの。

これは、iPhone という端末が携帯マーケットを席巻するのかという問題ではなく(しないと思う)、いわゆる“ガラパゴス的”に独特な進化をしてしまった日本の携帯ビジネスのエコシステムが、グローバルでオープンな、今まで触れたことのない競争モデルにさらされることをどう受け止めるかという問題だと思うのです。

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オンラインコミュニティのシステムなんかを企画していると「日本市場にこだわらずに、言語や文化に関係なく世界中の人が使えるサービスにしよう。そのほうが市場規模もでかいし。」というアイデアが出てくることがままありますね。
でも、それって短絡的にそのまま実行しちゃうと、たぶん失敗すると思う。

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昨日の fbOpen についての記事で「fbOpen の出現で Facebook (と、その互換 SNS)が持つネットワーク外部性と経済外部性がどんどん拡大する」という趣旨のこと書いたら、そこがよくわからないという質問をもらったので、蛇足かもしれないけど解説。どうして fbOpen が SNS とネットを面白くすると思うのか。

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陸上選手に短距離ランナーと長距離ランナーがいるように、オンラインメディア事業でのコンテンツにはフロー系(あるいは非ストック系)のコンテンツとストック系のコンテンツがあります。先日書いた「コンテンツをストック(固定資産)、トラフィックをフロー(流動資産)とみなす 」という話とは、用語が似ているけれどまったく別の話なので混同しないでくださいませ。

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以前、ソフトバンクパブリッシング(当時)の岡崎さんと新橋の焼鳥屋さんに向かって歩いていたとき、「ネット事業のための資金を調達するために株式市場は本当にふさわしいのかな」と独り言のような質問を投げかけられました。以来、その質問が頭の隅っこに引っかかったままなのです。

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何年か前に書いた《いいコンテンツはページビューを生むか》という記事に最近ついているはてなブックマークのコメントを見ると、記事の主旨を誤解している方が数%いらっしゃるようなので(いや、誤解を恐れずに、あえて誤解を招きやすい書き方をした私が悪いんですけれど)蛇足ながら解説。あの記事では「ページビューを産むためにいいコンテンツは不要」とか「いいコンテンツを作っても外からのトラフィックが増えるわけではない」いうことを言っているわけではない。

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あけましておめでとうございます。

なんだかアテンション・エコノミーがリバイバルヒットしているようで、この年末年始は私の身の回りでも6年ぶりぐらいにその手の話題がいろいろ出てきました。それだけアテンション・エコノミー的経済観が違和感なく実感できる環境になってきたということなのでしょう。
となると、いつも世の中の主流よりもちょっとだけ先を追いかけていたい悲しいサガを背負った私としては、アテンション・エコノミーがフツーになったときになにを追いかけていなければいけないかをあれこれ考えるハメになります(だから万年“負け組”なんだそうです)。

お正月に、いつもより空いている星野温泉の露天風呂で素っ裸で横になっていたら、頭の中にvulnerableという単語が浮かんできました。ここ数年、IT関連の業界でvulnerableと言えば、コンピュータシステムが悪意を持った外部からの攻撃に対して弱いことを意味する単語として“脆弱な”という訳語で使われていますが、別にシステムの脆弱性の話をしようというわけではありません。そんな柄じゃないし。

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テレビはシロートなんですが、テレビの話が続きます。今朝の朝日新聞によるとNHKの受信料制度について、BSデジタル放送をスクランブル化するべきだという答申が出ることになったそうです。さらに、地上波についても
地上デジタル放送でのスクランブル化などについて政府として統一的な見解をまとめる必要性を指摘した
んだそうで、
竹中氏は、政府が毎年6月に改革の方向性を示す「骨太の方針」にNHK改革について盛り込みたい考えとみられる
とのこと。
受信料を払わないと視聴できないようにすることで、番組見たさのために受信料を払う人が今より増えるだろうというソロバンをはじいたわけですが、はたしてそうなるでしょうか。

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昨夜、元ゲーム機業界の風雲おやじ(今月号の雑誌「選択」参照)で、今は音楽レコードビジネス人として平穏なサラリーマン生活(自称)をしていらっしゃる宮田師と呑んでいたときに出た話題を忘れないうちにメモ。

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一部の物好きな方からリクエストを頂戴しておりました、“ブログ、グーグル、アテンション”のネタで使っているスライドです。先週都内某所で、飲料、食品、一般消費財のマーケッターのみなさんにお聞きいただいたときのバージョン(もうかれこれ3年ぐらい使っている話なので、ネタ的にはくたびれてきていますが……)。

パワーポイントのスライドをPDFにしたものです(ダウンロード)。

[2007/7/25] slideshare.net にスライドを載せてみました。フォントの設定のせいで少々レイアウトがくずれています。
前回の記事でちょっとだけ触れた、ブログとグーグルの親和性についての考察です。
実はこのこと、この3年ほどずっと確信していて、UNIX USERインターネットマガジンの記事、それから去年のLightweight Language Weekendのセッションでも満を持したつもりで触れたのですが全然反響がなかったので、リリースウィンドウを変えて(笑)Webのロングテイルの肥やしに。

ブログとグーグルによる超ロングテイルな知のネットワークを可能にする鍵は、一つのトピック(エントリー、あるいは記事)が、固有の永続的なURL、つまりPermalinkを持っていることにあるんじゃないかと思うのです。

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ここ2年ほど、インターネットのトレンドなどのお題で講演を頼まれた時に使っている定番のネタがあります。ブログとグーグルの出現が情報流通の民主化を爆発的に推し進めたため、アテンションエコノミー的価値観が現実味を帯びてきた、というお話です。
とりとめのない話で、だらだら書くとものすごく長くなりそうなのですが、次のような内容です。
  • 10年ぐらい前、インターネットが実業界に“解放”されたとき、僕らは「誰もが情報の発信者になれて世界中に情報が流通される」という理想的な情報流通を信じていた。
  • ところが実際には、膨大なトラフィックを集める巨大サイトに情報流通が集中して、既存のマスメディアと同じ1対nの一方的な情報配信モデルが中心になった。
  • 単方向で1対nのネットワークはネットワークの価値を十分に使いきっているとは言えない。それぞれのノードが情報を発信するn対nで双方向のネットワークになったときネットワークの価値が最大化してメトカーフの法則Metcalfe's Lawどおりノード数の自乗に比例する価値が実現する(1対nの場合はリニアに伸びる)。
  • ネットワークとサーバー維持コストの低減とそれにあわせたブログの出現で、普通の人が普段思ったことや行ったことの記録を気軽にきわめて低コストでWebに載せられるようになった。誰でも暗黙知を形式知にできるようになった。誰もが情報発信者になれるn対n=ピア・トゥ・ピア的ネットワークが出現した。
  • ブログの記述法と親和性のよいグーグルの力で、それまでだったら誰にも気付かれずに終わっていた知識(あるいはミーム)が、必要な人に的確に見つけ出されるようになった。
  • ブログとグーグルはただのコンテンツマネジメントシステムと検索エンジンではなく、地球規模の形式知化された知識のネットワークと捉えることができる。
  • この知識のネットワークでは、誰のどんな小さな情報も、いつか世界のどこかでそれを必要としている人の役に立つ(情報価値のロングテイル化)。
  • このネットワークでは、たくさんの相手に一度に情報を配信できる能力といった、旧来のメディアがよりどころとしてきた固定資産と産業資本はあまり重要な意味を持たない。
  • このネットワークでは情報のフィードは無尽蔵に行われるので、情報そのものと情報伝達チャンネル(たとえば、周波数の割り当ての既得権益とか)を希少資源として取り扱う旧来のメディアの存在価値が大きくゆらぐ。
  • ロングテイル化で情報の種類と発信源が爆発的に増えると同時に、デジタル情報の本質として、情報は無尽蔵にコピーされ、フィードされる。これにより、情報そのものの価値が希薄化する。その一方、情報に対する他人からのアテンション(注目)は有限なので、相対的に稀少化する。希少資源である「アテンション」が価値の基準になる。
  • 情報(ブログのテキスト)や情報発信者(ブロガー)の価値は、集めるアテンションによって計られることになる。グーグル(あるいは、他の検索エンジン)は稀少資源であるアテンションを配分する機械として支配的な立場を持つ。

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企業活動の目的は利益を生み出すことですから、事業として運営しているWebサイトは、コンテンツ(記事やサービス)を維持するコストに見合うだけの収入を稼がなければなりません。
書籍の場合は、コンテンツを利用する人(読者)からいただくコンテンツの直接の対価(本の代金)が収入源ですから、より多くの読者に喜んでもらえるコンテンツを作るよう努力することで収入が増えます。これは、有料コンテンツを販売するタイプのWebサイトでも同じことです。
ところが、無料で利用できるWebサイトの場合は、事情が違います。コンテンツの対価としてお金を払ってくれる人は、誰もいません。

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これまでいくつかのWebビジネスに関わってきて、多くの人が陥りやすい“よくある勘違い”のパターンのようなものに気が付きました。忘れないようにメモしておこうと思います。

今日は、その1。

Webサイトにコンテンツ(記事)を作る作業は、書籍や雑誌の読み物を作る作業と共通の部分が多いため、どこのWebサイトでも書籍や雑誌のビジネスの経験がある人に担当していただくことがよくあります。そういう方が起こしやすい勘違いに「ページビューを増やすには、いいコンテンツを作ればいい。いいコンテンツには読者がたくさんやってきてページビューが生まれる」というものがあります。以前書いたフィールドオブドリームズ症候群が重篤になったものです。
誤解を恐れずに、言い切ります。コンテンツが良くても悪くても、ページビューは変わりません。

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しばらく多忙でBlogの書き込みをサボっていたら、いろんなことが起こっていました。
その1。家の留守番電話に、実家から「しばらくインターネットに書き込みがないので心配している」というメッセージが残っていました。年寄りの家のポットの利用状況で健在なことを確認をするというシステムの話は聞いていましたが、Blogの書き込みで自分の生存確認をされているとは思いもしませんでした。
その2、今日の本題。ゆうべあたりからこのサイトへのアクセスが突然増えています。このサイトの中のある1ページだけで、1日のユニークユーザー数10,000人強、ページビューは20,000を超えています。

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