自分が忙しいものだから、師走は世間全般に忙しいものだと勘違いしていたのですが、永田町あたりはけっこう暇なようで、
東京新聞をはじめとする各紙の報道によりますと
民主党議員が提出した「UFO目撃情報が後を絶たず、確認作業は政府の喫緊の課題だ」との質問主意書
に対して、政府側は
「UFOの存在は確認していない」
との答弁書を準備。ところが町村官房長官が記者会見でそれを批判して
「私は個人的にはUFO(未確認飛行物体)は絶対にいると思っている」
との見解を示した一方、
福田康夫首相は同日、首相官邸で記者団に「私はまだ(UFOを)確認していない」と語った。
のだそうです。
町村官房長官はUFOの存在を信じる理由として、UFOが存在しないとすると
世界遺産に指定されている南米ペルーの「ナスカの地上絵」を例に「いろんなところで説明できないことがある」
ということを言っているそうですが、未確認飛行物体が存在したところでナスカの地上絵は説明つかないと思います。この人、未確認飛行物体と地球外生物を混同しているな。
そういえば、アメリカの大統領選候補者の討論会でもUFO目撃証言が「議題」になっていましたけど、政治家の皆さんは足下の問題から目をそらしたいときにUFOに頼る傾向があるのかな。民はそんなにアホじゃないと思うんだけど。
先月号の
Wiredの書評(オンライン版の書評は
こちら)で見て注文していた“
Creature
”という写真集が届きました。想像通り、良い(そして、想像以上にでかい)。
蜂、カブトムシ、ムカデ、蛇、トカゲ、蛙、鯉、アロワナ、金魚、カナリア、イーグル、鳩、熊、リス、マンドリル、シマウマ、イボイノシシ、象、マウンテンライオン、トラ、レパード、チンパンジー……と、60数種類のいろんな動物の生き生きとした写真なんですが、全部バックが真っ白。背景がなにもないと、それぞれの動物がどこでどういうことをしているのかといった情報が取り去られ、かえって動物のしぐさが奇妙に浮き立って見えます。作者の後書きの言葉を借りれば、被写体をそのコンテクストから抜き出すと、被写体の意図・目的が消えて、行動・習性だけが残る、という効果。これは、かなり不思議で、おもしろい。動物の写真をこんなに熱心に見たのは何年ぶりだろうか。
作者は
Andrew Zuckermanという人で、ニューヨークを拠点に商業写真やTV CMなどを手がけているようです。
掲載されている写真、撮影の様子の一部、そして印刷と製本の様子などを
本の公式サイトで見ることができます。一見の価値、あります。
(本当に象やキリンやライオンを白ホリに立たせてたんだ……)